グリーンピースより、緊急の署名のお願いが来ましたので、みなさんにもお知らせします。賛同される方は、署名をよろしくお願いします。
あなたの食べ物に2000倍の残留農薬が! ネオニコチノイド系農薬の基準緩和に反対します(http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/nico/?fb_action_ids=442879975839033&fb_action_types=og.likes&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=288381481237582
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ミツバチ大量死の一因として知られるネオニコチノイド系農薬クロチアニジンの残留基準が、厚生労働省によって大幅に緩められようとしています。
2013年11月に行われたパブリックコメントでは、多くの反対意見が集まったにも関わらず、2014年2月上旬にも規制緩和が正式発表されそうです。
●さとうきびは20倍、しゅんぎくは50倍、そしてカブの葉にいたっては2000倍と、極端に緩和しようとしています。
●ネオニコチノイド系農薬クロチアニジンは、ヨーロッパではミツバチを保護するために昨年12月に一時的に使用禁止されたばかりです。
●現在でさえ日本の残留基準値はヨーロッパの基準の2倍~100倍も緩く設定されていますが、それをさらに緩めようとしています。
●欧州食品安全機関は同じネオニコチノイド系農薬(アセタミプリドとイミダクロプリド)が、人間の学習や記憶のような機能に関係する神経と脳の構造発達に有害な影響を与えるかもしれないという発表をしています。
(グリーンピースの署名サイトより引用)
驚きました。理解できません。ヨーロッパでは危険性が懸念され一時使用禁止になったばかりの農薬の残留基準を、日本では禁止するどころか、一気に20倍、50倍、2000倍にしようという基準緩和。いったいなんの必要があってこんなことをしなければならないのでしょう?
でもちょっと調べてみると、この流れは今に始まったことではないようなのです。
多くの日本人は、国産の農産物なら安心と思っているようですが、実は日本は世界でも農薬の使用量が最も多い国のひとつである ということは、前々から言われていましたし、わたしも小耳にはさんでいました。
小出裕章氏もチェルノブイリ事故の後書かれた著書(「放射能汚染の現実を超えて」91年)の中で、日本の農薬使用量の突出した多さについて触れておられました。
以下参考までに、世界農薬使用量の推移のグラフを転載します。グラフは時期がずれるものが二つあるのですが、この二つは別々の資料に基づいて作られ、若干整合性がありません。が、日本の農薬使用量の多さについてはイメージできると思います。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0540x.html
より引用
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/0540.html
より引用
2007年ごろを境に中国と日本の使用量が逆転していますが、それまでは日本の使用量が世界でも非常に多かったことがわかります。
さて、こんな記事がありました。
農薬の“ドサクサ”規制緩和で子どもが危ない
http://dot.asahi.com/wa/2013070500020.html
週刊朝日 2013年7月12日号
6月12日午後。頭痛や体調不良を訴え、小、中学生らが群馬県前橋市にある青山内科小児科医院の青山美子医師のもとへ駆け込んできた。その後、12日に高崎市、13日には甘楽(かんら)町で無人ヘリコプターによるネオニコチノイド系農薬(以下、ネオニコ系農薬)・チアクロプリドの空中散布が行われていたことがわかった。
6月9日の国際シンポジウムで、2004年と05年に群馬県で行われたネオニコ系農薬の散布が原因とされる患者が多数いたことを発表した、東京女子医大の平久美子医師によれば、青山医院を訪れた農薬の慢性中毒とみられる患者は06年8月から8カ月で1111人。うち549人が、果物やお茶、野菜を大量に摂取していた。
「その後も似た症状の患者が後を絶たず、果物やお茶の摂取をやめさせると、症状は改善され、消えました。さらにはお茶を飲み、桃とナシを食べて胸が痛くなったと来院した30代の女性の尿からは、かなり高い数値のアセタミプリドが検出されたのです」(平医師)
これらの臨床結果から、お茶、果物などのネオニコ系の残留農薬が中毒の原因ではないかと疑った平医師が世界各国の残留農薬の基準値を調査し、日本だけが突出して高すぎることを問題視した。
事実、日本のネオニコ系農薬の食品中の残留基準はEUやアメリカと比べると、なんと数倍から数百倍も甘く、特に果物、茶葉について、顕著な差がみられたのだ。しかも驚いたことに、日本では欧米と逆行して、一部のネオニコ系農薬についての残留基準がさらに緩和されていた。
例えば07年10月に基準が改定されたネオニコ系のジノテフランの残留基準は、ほうれん草で5ppmから15ppmに、春菊で5ppmから20ppmに、チンゲンサイも5ppmから10ppmになった。さらには11年12月に改定されたネオニコ系のイミダクロプリドは、ほうれん草について従来の2.5ppmから15ppm、なすで0.5ppmから2ppmなどと緩くなった。いずれもネオニコ系をより使いやすくする“規制緩和”である。
しかも、イミダクロプリドの数値が改定されたのは、11年3月の東日本大震災後。5~6月にパブリックコメントを短期間募集して、国民が放射能に怯えるドサクサにまぎれて改定していた格好だ。
青山医師と平医師は、厚生労働省食品安全部基準審査課に、残留基準を厳しくすることを求める手紙を書いたが、今年2月に送られてきた返事は、期待はずれなものだった。
〈これら(手紙)については拝読させていただき、貴重なご意見として今後の業務の参考とさせていただきます〉などと書かれているだけで、具体的な改善の兆しはまったく見られなかった。そして冒頭の“事件”が起こるべくして起こったのである。
http://dot.asahi.com/wa/2013070500020.html
(転載ここまで)
政府も官僚も、国民の健康や幸福などといったことはかけらほども考えていません。それがこの国の現実である、ということは3.11の原発事故をきっかけとして、多くの人が気づいたことだと思います。
(農薬の規制緩和については、ちゃんと調べればもっといろいろな問題が(たとえば農薬メーカーの利権の問題とか)出て来るのかもしれませんが、いまはちょっと調べられていません。)
ともあれ、これからの日本社会は、ぼんやりしていたら自分の命すら守れないということを、多くの国民が自覚して声を上げていかないといけないと思います。国や政府のやることを、国民がしっかり監視していかないといけない。
そういう時代になったと思います。
グリーンピースの署名サイトはこちらから
↓ ↓
http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/nico/?fb_action_ids=442879975839033&fb_action_types=og.likes&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=288381481237582
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