今の日本は、ものすごい勢いで危ない方向に舵を切ろうとしています。そう感じているのは、わたしだけではないと思います。
危ないこと、おかしいこと、大変なことは目の前にごろごろ転がっていますが、その中でも、改憲への道が次第に現実味を帯びてきて、日本が戦争をできる国になってしまう日が本当にやってくるかもしれないという危機感が急速に高まってきました。
自民党は改憲を公約にするそうです。
戦後60数年、改憲を望む保守派のだれもがこれまで公然と言い出せなかったことが、いま、堂々と公約として打ち出されるという異常事態です。
日本をとりもどす。自民党
Action 憲法改正
http://special.jimin.jp/political_promise/bank/j_001.html
自民党は新しい憲法草案を提示しています。
①国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の三つの原理は継承
②わが国は、日本国の元首であり、日本国および日本国民統合の象徴である天皇陛下を戴く国家であることを規定
③国旗は日章旗、国歌は君が代とする
④平和主義は継承しつつ、自衛権の発動を妨げないこと、国防軍を保持することを明記
⑤家族の尊重、環境保全の責務、犯罪被害者への配慮を新設
⑥武力攻撃や大規模自然災害に対応した緊急事態条項を新設
⑦憲法改正の発議要件を衆参それぞれの過半数に緩和
(自民党公約サイトより)
憲法を守りたいと強く願うみなさん、小さなことでも、とにかく自分のできるアクションを起こしましょう。
わたしたしにできるアクションの一つとして、このような情報が入りましたので、お知らせします。
↓ ↓ ↓
去る2013年3月20日、長崎市において、「異議あり!戦争への道を突き進む安倍内閣を許さないナガサキ集会」が開催され、「『異議あり! 安倍内閣』 戦争への道を許さないナガサキ市民の声明」 が採択されました。
そして、同集会実行委員会の共同代表の1人である高實康稔(たかざね・やすのり)氏(岡まさはる記念長崎平和資料館理事長、長崎大学名誉教授)より、同声明への賛同の呼びかけがなされています。
こちらでのお知らせが遅くなってしまいましたが、声明への賛同は
「5月3日憲法記念日頃までに集約し、声明と賛同者名を安倍首相および国会議員に届ける予定です」
とありますので、まだ間に合います。
この声明文をお読みになって賛同された方は、今すぐ賛同のメールを送っていただくようお願いします。
(メールフォームは下に記載しています。)
高實さんからのメッセージ
安倍内閣の危険きわまりない策動に不快と不安を禁じえませんが、70%もの支持率とは信じ難い思いです。憲法改悪と集団的自衛権を阻止するために、実は3月20日、「異議あり!戦争への道を突き進む安倍内閣を許さないナガサキ集会」を開催しまして、「声明」を発表するとともに、「声明」への賛同署名を全国的に呼びかける決議を行いました。以下のとおりです。ご一読くださり、ご賛同をいただければ有り難く存じます。また、「声明」と呼びかけを拡散してくだされば幸いです。何とぞよろしくお願いいたします。
「異議あり!安倍内閣~市民の声明」への賛同の呼びかけ
安倍首相は格差拡大につながる新自由主義経済政策を復活する一方、集団的自衛権の行使を解釈改憲で認め、立憲主義を破壊し、基本的人権を制限し、憲法9条を改悪する自民党改憲案の実現を図ろうとしています。その手始めが改憲を容易にする96条の変更であることは明白です。
また、原発再稼働や日米同盟強化をはじめ、教育統制や教科書検定見直しなど、いわゆる「安倍カラー」を押し出す準備を着々と進めています。夏の参院選はまさに分水嶺となります。
そこで、被爆地ナガサキの市民有志が実行委員会をつくり、イラク開戦から10年となる3月20日に集会を開催して安倍政権の外交・安保政策の危険性を明らかにするとともに、「市民の声明」を発表し県内外に賛同を募ることにしました。
「異議あり!安倍内閣」の声を広げようと呼びかけています。5月3日憲法記念日頃までに集約し声明と賛同者名を安倍首相および国会議員に届ける予定です。多くの皆様の賛同をお願いいたします。
趣旨に賛同いただける方は、名前・連絡先(できればメールも)、名前の公表の可否を実行委員会事務局へ送ってください。
この声明には、澤地久枝さん(作家)、前田哲男さん(ジャーナリスト)、本島等さん(元長崎市長)、横山宏章さん(北九州市立大学教授)、伊藤千尋さん(ジャーナリスト)、内田雅敏さん(弁護士)、常石敬一さん(神奈川大学教授)、川崎哲さん(ピースボート共同代表)、鶴文乃さん(作家)、呉東正彦さん(弁護士)、寺井一弘さん(弁護士・日本弁護士連合会元事務総長)等々、著名な学識者、文化人などの皆様にも賛同いただいています。
【記入フォーム】
名前
連絡先(住所・電話・FAX・メールなど)
名前の公表 可 ・ 不可
※賛同いただいた方の個人情報はこの目的以外には使用いたしません。
【送付先】
「異議あり!」戦争への道を突き進む安倍内閣を許さないナガサキ集会実行委員会
共同代表:元山寿恵子、高實康稔、舟越耿一、川原重信
連 絡 先:〒850‐0031長崎市桜町9‐6
℡ 095-823-7281 fax 095-825-8837
E‐mail ngs-heiwa@vesta.ocn.ne.jp
声明文は次のとおりです。
「異議あり!安倍内閣」 戦争への道を許さないナガサキ市民の声明
昨年12月の第46回衆院選挙の結果、国防軍創設を叫ぶ自民党が大勝利し、核武装を唱える維新の会も大躍進をしました。これによって衆議院は憲法「改正」に賛成する議員が3分の2を超える勢力となり、第2次安倍内閣が成立しました。
安倍内閣は、当面、アベノミクスと称する強欲資本主義の再生に専念しながら、7月の参議院選挙に勝って、その勢いで一気に憲法「改正」に突き進むことをもくろんでいるきわめて危険な内閣です。
すでに安倍内閣は、憲法「改正」の要件を定める96条の「改正」を提起しています。それは衆参各議院の過半数があれば改憲の発議ができ、国民投票で「有効投票の過半数」の賛成があれば「改正」成立とみなすなど、驚くほどハードルを低くするものです。
他方、安倍内閣は憲法9条を「改正」する地ならしも始めています。それは現行憲法のもとで「集団的自衛権の行使」を認めようとしていることです。
集団的自衛権とは、密接な関係にある国が攻撃を受けたとき、自国への攻撃とみなして共同で反撃する権利です。日本政府は、これまで、憲法9条があるから「行使できない」との立場を貫いてきました。このため小泉政権がイラク戦争に自衛隊を派遣したときも、給水など後方支援業務しか行いませんでした。しかし、安倍総理は、戦後日本が堅持してきたこの方針を転換し、自衛隊の海外での武力行使に道を開こうとしているのです。
元外務省国際情報局長で日米関係に詳しい孫崎享氏は、「憲法改正と集団的自衛権行使の狙いは、自衛隊を米国の軍事戦略上自由に使える“傭兵”にすることであり、イランとの戦争などで使用することが予想される」と指摘しています。安倍総理は、集団的自衛権行使を認める理由として、尖閣諸島をめぐる中国との対立などをあげていますが、本当の狙いは米国の下請けとして海外で戦争するためだといえます。自民党の改憲草案で「国防軍は…国際的に協調して行われる活動…を行うことができる」としているのは、まさにこのことを指しています。
安倍総理は、憲法「改正」と集団的自衛権の解釈見直しによって日本を戦争できる国に変えようとしているのです。
日本が、アメリカとともに他国を攻撃すればミサイルなどで沖縄、佐世保などの自衛隊、米軍基地の町が反撃される恐れがあります。戦争で死亡する自衛隊員が増えれば次に想定されるのは、自衛隊員を確保するための徴兵制導入です。
安倍内閣は、夏の参議院選挙で勝利するため、いまは国民が求める景気回復に力を入れています。しかし、参院選で圧勝し、衆参のねじれを解消すれば一気に集団的自衛権の行使を容認し、憲法「改正」に突き進むことは確実です。このような見通しに立って私たちは、「異議あり!安倍内閣」、この声を日本全国にとどろかせたいと考えています。
被爆地・長崎から、安倍内閣にノーを突きつけ、戦争への道を変える平和の動きを強めていくことを宣言します。合言葉は、小田実が残した「憲法9条は今が旬!」です。
2013年3月20日
「異議あり!」戦争への道を突き進む安倍内閣を許さないナガサキ集会
※岡まさはる記念長崎平和資料館とは・・・
http://www.d3.dion.ne.jp/~okakinen/
http://www.d3.dion.ne.jp/~okakinen/setumei.html
戦争や原爆の悲惨さはいつまでも深く胸に刻み、これを風化させてはなりません。しかし、悲惨な結果を招いた原因が、残虐の限りをつくした日本のアジア侵略にあったこともしっかりと心に刻む必要があります。(「設立の趣旨」から)
【関連記事】
<自民党>改憲、参院選公約の柱に 「96条先行」前面に
(毎日新聞社 2013年4月26日)http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20130426/Mainichi_20130427k0000m010083000c.html
憲法改正反対集会:安倍内閣に「異議あり」ナガサキ集会 改憲反対「市民の声明」/長崎
(毎日新聞 2013年03月21日 地方版)
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20130321ddlk42040326000c.html
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