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居住地近くで34,000ベクレル/kgの稲わらを強制焼却する環境省の狂気と犯罪 鮫川村

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まさに狂気の沙汰だと思います。そして文字通り犯罪です。


興味を持ってネットで情報を集めている人にとってはもう有名になった鮫川村の大事件。でも一般にはまだあまり知られていません。このブログを読んで、少しでも多くの人がこの事件のことを知ってくれれば、と思います。


この事件は、決してどこか遠いところで行われている他人事の事件ではありません。この犯罪的・強制的焼却を皮切りとして、環境省はこれから同じようなことを日本全国各地で行っていくつもりなのでしょう。そのための実験場として、福島県南部にある小さな村、鮫川村が狙われました。


鮫川村は福島県南部、茨城県との県境に接する阿武隈山地にある人口約4,000人の小さな村です。福島県の中では、原発事故による汚染が少ない地域でした。


この村に狙いをつけた環境省は、住民に対する十分な説明もないまま、村の南端標高700メートルのところに、放射能汚染物を焼却するための小型焼却炉を建設しました。焼却炉の1㎞圏内には幼児が住んでおり、近辺には小学校もあり、あたり一帯は、いわき市や北茨城市の水道水となる水源があるそうです。


この小型焼却炉では、8000ベクレル/kg以上の高濃度汚染物が燃やされます。その中には、最高で3万4000ベクレル/kgの放射性セシウムを含む稲わらも含まれることが明らかになりました。


そもそも原発事故前は100ベクレル/kg以上の放射性廃棄物は、ドラム缶に詰めて厳重に保管することになっていました。8000ベクレルとか3万4000ベクレルとかいうのがいかに猛烈な汚染物かがわかると思います。この汚染物を、居住地近く、そして水源近くで焼却しようというのです。


これだけ聞いただけてもとんでもない狂気の沙汰だと思いますが、この計画を強引に推し進めた環境省のやり口は非常に汚い。


①ここに建設された焼却炉は小型の焼却炉で、一時間あたりの処理能力が199kgしかない。

なぜなら一時間あたり200kg以上の処理能力を持つ焼却炉は、廃棄物処理法により「環境アセスメント」が義務づけられるが、199kgだとアセスメントを義務付けられない。つまりアセスメント逃れのために小型焼却炉を作った。

②焼却炉が設置された土地の複数の地権者のうち数名が「同意した覚えはない」と言っており、同意書が偽造された可能性がある。環境省・鮫川村の企ては文書偽造などを含む犯罪行為の可能性があり、8月8日には地権者の一人が環境省と村長、地元の農地組合を相手取り、虚偽公文書作成などの罪で警察に告訴状を提出した。


それでもこの焼却は、昨日8月19日に強行されました。


(関連記事)

福島・鮫川村で焼却炉本格稼働

オルタナ 8月19日(月)10時51分配信

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130819-00000301-alterna-soci

(ブログ記事下部に全文転載)


関西からも抗議行動のために駆け付けた方がおられましたが、小さな村の中では焼却炉に不安を感じても積極的に声を上げにくい雰囲気があり、またもともと人口の少ない場所ですから、抗議行動のために集まった人は多くはありませんでした。
でもネット上ではこの情報が頻繁にやりとりされています。現地に駆け付けることはできなくても、みなさんもこの情報を共有してください。そしてお友達にも広げて下さい。


和歌山から駆けつけたUさんのFacebookより

「いま、福島県鮫川村、高レベル放射能廃棄物焼却が今から強行されようとしてます。ガレキ搬入車の搬入阻止のため現地で待機中」
一日一回脱原発 & デモ情報in大阪-鮫川村抗議行動



一方で膨大な予算を大手ゼネコンにつぎ込んで無駄な除染を行い、そして汚染されていない地域をわざわざ汚染する。この国がやっていることは本当にめちゃくちゃです。

大規模な除染はもちろん利権のため。住民の安全とか安心などというのはただのお題目で、除染でおいしい汁をすっているのは、大手のゼネコンとゼネコンの利権にあずかる役人たち。
そして今度は、汚い手を使って全国に汚染をばらまく日本の環境省。

というか、「絆」をお題目にしたがれきの広域処理で、すでに汚染は全国にばらまかれていますね。


彼らは、省庁の権益や自らの利権を守るためなら、どんな汚いこともするし、国民の安全や幸福のことなどかけらほども考えていません。個人としてはそれなりに善良だったとしても、組織に属すると全く別の動き方をします。


自分とは直接関わりのないことだから…と黙っていたら、これから日本中でどんどんひどいことが推し進められると思います。



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福島・鮫川村で焼却炉本格稼働

オルタナ 8月19日(月)10時51分配信

福島県内の除染廃棄物などを焼却処分するため、同県南部の鮫川(さめがわ)村に造られた仮設焼却炉が19日から本格稼働を始める。1キロ当たり8000ベクレル以上の高濃度汚染物を燃やす施設だが、不透明な建設の経緯などから住民が強く反発。初日も稼働中止を求める反対運動が展開されている。(オルタナ編集委員=関口威人)

人口4000人弱の鮫川村は東京電力福島第一原発から直線距離で60キロ超、第二原発から約50キロ。環境省が仮設焼却炉を設置したのは、さらに村の南端の山あい。隣接するいわき市や塙(はなわ)町、茨城県北茨城市にとっては貴重な水源地に位置する。

ここに3年間で7億円以上の予算が投じられ、汚染された牧草や稲わら、牛ふんなどの農林業系副産物と除染廃棄物が燃やされる計画だ。

放射性物質汚染対処特措法によって、国が処理責任を負う8000ベクレル超の「指定廃棄物」はすでに大熊町や飯舘村の仮設焼却炉で試験的に燃やされている。鮫川村では処理能力を4-6倍に高めた焼却炉を連続的に稼働することで、廃棄物の容量を減らす「減容化」の効果を確かめ、滞っている除染廃棄物の処理を一気に進めようという狙いだ。

しかし、鮫川村はもともと汚染レベルの低い地域。建設計画は水面下で進められ、村民への説明会は着工後に開かれた。

複数いる地権者の同意は得たとされているが、焼却場ではなく「仮置き場」だと説明され、同意書に判を押したこともないとして地権者の1人が環境省と村長、地元の農地組合を相手取り、虚偽公文書作成などの罪で警察に告訴状を提出する事態にまで発展している。

当初、約600トンと発表されていた処理量も、除染対象世帯の減少などを考慮すれば大幅に減るはずだとの周辺住民の指摘を受けて環境省が推計を見直し、「600トンは下回り、20カ月を見込んでいた焼却期間もできるだけ短縮する」と再説明。合わせて焼却予定の稲わらは、最高で1キロ当たり3万4000ベクレルの放射性セシウムを含むことが明らかになった。

最大の問題は焼却灰の処理だが、中間貯蔵施設や管理型処分場は立地のめどすら立っていない。「このまま施設内に焼却灰が山積みになっていくだけだ」と住民の危惧は消えない。


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